モズのはやにえ調査inみどりの杜

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 モズ

 ・農村で一年中見られるスズメより少し大きい鳥

 ・頭が大きく、尾が長い

 ・昆虫やカエル、トカゲ、小鳥などを食べる

 ・餌を木の枝などに刺して保存する行動を取る
  =『はやにえ』

 ・写真鳴き声

みどりの杜でとてもよく見られるモズの生活について、詳しく知ることを目的として、その季節の餌の利用パターンを示していると考えられる『はやにえ』の調査を、2010年から始めました

これまでに分かってきたことを紹介します


結果

12月19日の調査の結果、合計17個のはやにえが見つかりました

地図の青丸が『はやにえ』のあった場所です

地図の赤丸をクリックすると、はやにえの写真と種名、高さなどの情報が開きます

はやにえマップ 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155

餌の種類とはやにえの見つかった高さ

はやにえは高さ150~200cmのところに多く、ケラ、ミミズ類で全体のおよそ半数を占めていました

また、カエル類の占める割合が低くなっていました

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はやにえの刺さっていた木の種類と、木の高さ

ヤマボウシ(ハナミズキ)の木で、多くのはやにえが見つかりました

はやにえの見つかった木の樹高は、200~300cmでした

モズがこの高さの木を好むのか、については、園内の木の樹高の分布を調べる必要があります

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季節変化

はやにえに占める餌の内容や比率、樹木の利用割合などは、11月と12月で異なっていました

11月の調査では、全体のおよそ1/4を占めていたアキアカネのはやにえが全てなくなっていました

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また、サルスベリの木には、11月には4個体のカエル類が刺さっていたのですが、12月には全てなくなっていました

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この期間にはやにえが利用され、更新されたことが考えられます

利用樹種の割合は、その季節に取れる餌種の分布に依存しているかもしれません

この冬のうちに、園内の樹木の調査と、および、餌種の分布と利用樹木との関係を調べてみようと思います

(2021年12月20日 向井康夫)


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